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執筆者の写真JAPAN AWAKE

波の種類

更新日:2020年5月27日

ヒラスズキを狙うにあたって波の有る無しはとても重要な材料です。

少し前にInstagram @awake.japanでは波の種類について少し書きました。

今回はウネリの種類について経験から詳しく解説していきます。


①風波

これは冬型の気圧配置、西高東低などです。

風速5〜7メートルくらいではまとまったサラシの広がるような満足なウネリにはなりません。8〜9メートル以上が吹き続くとまとまった安定したサラシが広がります。

15メートル以上となるとウネリは巨大化し釣りが出来るポイントも限られてきます。

風波のウネリになる定義は海上をどれだけ長く風が走ったかで決まります。

いくら風速20メートル吹いていても陸から吹く風はウネリにはなりません。

いわゆるウネリにも助走が必要だということです。

十分に助走がつけばウネリは大きくなります。

ヒラスズキを狙うには予測のつきやすい安定したウネリの西高東低はチャンスですね。


②停滞前線による波

これはとても予測が難しいと実感しています。前線の微妙な位置により風向きが変わるからです。太平洋側では吹き込みの南風がウネリを作りそして前線の反対側から吹く風でウネリが相殺されてしまうこともあり、現場についてガッカリした事も多いです。まとまった雨が降ると濁りや水潮となり魚のレンジや活性が下がり伊豆では難しくなるイメージですね。


③台風による波

これは最も注意が必要なウネリです。

しかし程よい位置に台風があるときは追い風でいいサラシができ最高な釣りが出来る場合もあります。無論、台風ではまとまったパワーの強いウネリが押し寄せます。台風のうねりは波長が長く遠くにあってもウネリがヒットしてきます。

ここで少し私の体験談となります。

静岡県伊豆某地磯。

この日は九州沖に台風があり程よいセット間隔が長い波が時々サラシを作っていました。

選んだ場所は潮通しが非常にいい岬の先端のような場所。

セットの波を確認し後ろへも逃げれる足場を選択しながらの釣行です。

1時間くらい問題なくサラシを打ち釣りを楽しんでいました。

すると沖から大きな波が近づいてきました。

かなり後ろへ下がり待機していました。

どんどん波は手前に来るにつれて大きくなってきます。

「 あれ?これ大きくないか?

あれ?これやばくないか?

あれ?やばい!

やばい!!!!でかい!!!

うわー!!!!!!! 」

私は磯場を転げ落ちながら波にさらわれました。

高台の安全だと思っていた荷物も全て流されました。

しかし日頃から流水で泳ぐトレーニング(リバーガイド)をしているので

パニックにはならずカレントを読み難なくワンドから泳いで上がる事が出来ました。

(自慢などではありません)

これがライフジャケット未着用やパニックに陥ってしまったら命を落としたかも

しれません。

この時のことを分析するといくつかの反省点が出てきました。

まず、台風のウネリの特徴を捉えきれていなかった事です。

台風のウネリはとても複雑です。うねりの方向など予測ができません。

しかも岬の先端のような場所は色々な方向からのウネリを拾いやすく、それらが何百回に一度重なった場合予測も出来ないような巨大なウネリになります。

台風のウネリで釣りをする場合は場所選定や知識と経験が必要と考えます。


③ロータイドやハイタイド、潮位誤差による波

全てのウネリと複合的に考えなければならない指標と考えます。

ロータイドへ向けて潮が下がると見越して前に出ることは危険も伴います。

潮が下がると波が立ちやすくなる場所もかなり存在します。

満潮時より少し潮が下げた途端、ウネリが上がるなんてこともあるので注意が必要です。

潮の満ち引きは安全や魚の時合いにも有効に活用できるのでチェックはマストですね。


以上で今回は波の種類について個人的主観で解説致しました。

皆様が安全で楽しい釣りが出来る事を願っております。

awake!!







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